たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダム5

 SVがちょっと脳のはたらきに問題のある方でして、座席割で隣がAさんの管理下にある女性でした。まあ上司はその女性と不倫関係にあるという噂もたって、そして2人とも辞めていくんですけど、そしてその翌年10月23日位に2人が八丁堀でタクシー拾うところ目撃してびっくり仰天するんですけど! それはまた別のお話ですね。SVの話ですね。業務中キャバ嬢とオッサンの会話かっていうような笑い声ばかり聞こえてくるわけです。大変耳障りで何度怒鳴り込んでやろうかと思ったか。でも、「周りはどう思うかな」とイヤホンでottava聴いて我慢しておりました。本当はGreendayとかHelloweenとかImpellitteriとか聴きたかったんですけど、さすがに業務中それはいいのかなと自主規制してクラシックにしてました。今は気にしないですきな曲聴きますけどね。

 Aも見て見ぬふりしてました。その女お前の管理下にあるんだけどなんとかしろと言えばよかったかもしれません。ただ、まさかAが私の想像を遥かに超えて「我関せず」な人間だとはこのとき思っていなかったのです。すでに資格取得のときの流れでAは「もはやどうでもいい人」枠に放り込んで形而上的に燃えるゴミの日に出してしまったのでそういう発想にたどり着かなかったのですね。あるいはもはやこの時点で私も精神を壊していたのかもしれません。
 で、前回の締めで書いたように、SVは部下の業務の面倒も見ないでキャバクラ開いてるわけです。部下は業務できないわけです。Aは我関せずなわけです。私とAKさんはガキの使いの相手にひーこら言ってて他人を構う余裕もないわけです。SV管掌業務のKPIが悪いということで直属の上司は頭抱えてるわけです。上司はいい育ちのお坊ちゃんですから世の中には想像を絶して度し難い人種がいることには気づきません。そして業務委託のみなさんのクメール・ルージュが始まることになります。そして新しい人身御供が連れてこられます。しかしSVがまともになったわけではありません。竹槍の使い方を教えられては戦場(ドイツ陸軍のクロスファイヤのさなか)に投入されます。そして、請負会社の弊社担当のMさんも「連れてくるやつ連れてくるやつ使えないやつばかりだ」ということで上司から支店長ともに呼び出しとなり、失意のうちに担当をはずされていきました。竹槍でドイツ軍の十字砲火を相手にできるわけありませんね。酷いとばっちりです。今思えば忙しさにかこつけてチーム内の他のところで何が起こってるか気にすることもできなかった私に責任がまったくないわけではないのでしょうが。
 ここまで触れてませんでしたが翻訳を仕事にしたかったKさんは追い出され、HさんはSV管理下の一部の人から嫌がらせを受け(といううわさでした)て去ったりしておりました。6人か7人か8人か、思い出せないほど嫌な時代でしたし、多くの人たちが失意のうちに去っていきました。
 何度も書いて申し訳なくなってくるところですけども、この頃は私も一杯一杯すぎて記憶が断片的ですが他にも事件はありました。正社員で入ってきた女の子が「パワハラ上司だ」って言いながら泣いてたので500円渡して「スタバでもいっておいで」と言ったこともありました。2014年のことかその前年か、いつ頃のことかは今となっては思い出せません。そしてその彼女は出社できなくなり、辞めていきました。不倫上司は「パワハラじゃねえよこの通り退職届けもあるよ」と見せていました。郵送で届いたものでしょう。

 過度のストレスは人の精神の圧壊を招きます。その不倫上司だってストレスで不倫というお手頃なビバーク先に迷い込んでしまっただけなのかもしれません。なにしろさっきのSVとの組み合わせを「オッサンとキャバ嬢」と私に評させるくらいですから男の満足感を充足する存在だったのでしょう。(なおこのボンクラSVは唯一の会話相手である「キャバ嬢ファービー女」を失いしょんぼりすることになります)。 ある意味彼も能無しSVとAの不真正コンビネーションアタックの被害者なのではないかと私は思っています。当時はそんなことに思い至りませんでしたが。
 私がこの時期耐えられていたのは、もっと以前にかけられた温かい思いやりを無駄にせず、社会に恩返しをしなくてはならないという思い込みがあったからです。そのときに(私の落ち度に応じた)ひどい扱いを受けていたら、さあどうだったかはわかりません。この「落ち度」については触れるかもしれませんし触れないかもしれません。

ゲーテは「涙とともにパンをかじった者でなければ、人生の本当の味はわからない」といったそうです。わたしの「落ち度」に対してパンをくださる人がいたことがあります。そのパンは確かにしょっぱかった覚えがあります。ずっと前の話です。