たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダムIII

メモランダムIII

 ブックオフの話をしたので私がどうブコフを利用していたかの話です。

 まず、小説・フィクションよりノンフィクションの方が好きです。んで、東洋経済とダイヤモンドは書評を読むことが価値の上位にありました。あとは、同僚のせいでこんな目に遭ってるという思いがあったので、マネジメント本に走りました。

 ただね、読むべきビジネス本なんて限られてます。これは本当に。下手にビジネス本に手を出しても、生兵法は怪我の元つうくらいですから、ぱちんこ行ってたほうがマシなくらいです。下手なビジネス本はやめましょう。孫子とビジネスの本もたくさんあったりしますがそれならまず孫子とその解説書読みましょう。いきなり応用覚えてマシなことはありません。まずは基本を抑える。型を身につける。それが先です。型破りな思考は型を熟知して型の欠点を知って初めてできることですし、常識にとらわれない思考も常識を知って初めてできることです「俺はなんてすごいんだ」という井戸の中のフロッグになります。それは一般的に意識高い系バカに分類されます。(私はドラッカー考えに共感して何冊か読んでますけども、それはわたしの考えた結果生み出したことをすでに知ってた大先輩がいたから「この人ならもっと知ってるぞ」って教えを乞うイメージで読んでるだけで、もし読まなければ井戸の中のフロッグにってたこと請け合いです。あ、すでになってるか。)

 私は自分の趣味というのもありますが、岩波文庫の古典の100円コーナーに有るやつをねらっていきました。これがね、岩波って書店が買い切りして仕入れなきゃならないそうで、しかも小難しい古典だから買う人少ないわけです。だから中古にも出てこない。見つけてほしいと思ったのが100円コーナーにあったらすぐ買いましょう。どうせ100円です。しかも古典だから古くなって陳腐化して価値が褪せるなんてことがありません。仮にあっても108円が107円になる程度です。元は確実にとれます。100円コーナーの岩波はおすすめです。
 私は休む前から経済学に興味を持ち出していて、経済物理学をちょっとかじって、その上で経済学の興りが知りたくなったりしてたのでマルクス資本論が欲しかったのですが、まあね、ない。100円コーナーにもなければ通常価格の中古コーナーにもない。見つけたら定価より高かったりしました。驚きましたね。
 あとは100円新書です。何かの入門書がいいです。有斐閣新書なんてあったらもうこれはしめたものです。買いましょう。いや、私の分は残しておいてください。買わないでください。
 ただし、民法とか、会計とか、制度変更でクソの役にも立たなくなるやつでもう旧世代のものは100円の価値すら疑わしいです。そういうやつの変遷を知りたいとか、変遷をまとめたいとか、そういう特殊な理由がない限り放置しましょう。
 ビジネス書で100円コーナーに有るものは、古典でない限り放置しましょう。自己啓発書として名高いDカーネギーの「道は開ける」なんかもあったりします。ただ汚かったりします。200円コーナーにもっときれいなのがあるでしょうからそっちも見に行きましょう。旧版のものだと当然改定されるべきところが改定されてないわけですから内容が時代に合ってないところも散見されるはずです。そこら辺が分かる人だけ買いましょう。そういうところが分かる人はもう新しいのを書庫に持ってるかもしれませんが。

 ビジネス書ってある意味戦略書だから難しいんですよ。泣いて馬謖を斬るって三国志由来の故事成語がありますよね。これまた戦略論の古典中の古典ですが孫子には「高いところに陣取って高さを味方につけて低きを攻めよ」みたいなことがあるんですけども、孔明は「それだと囲まれて持久戦にされたら水も手に入らなくなるしじわじわ死ぬんじゃね?」と見抜き、馬謖に「高いところに陣取るな」と命じます。馬謖は「何ふざけたこと抜かす。孫子も知らねえのかよ」って高所に陣取って大敗。軍法に則って処刑されます。
 「常識」は一旦パラダイムシフトがあると「非常識」になります。慣れない人はビジネス書に手を出すのはやめましょう。どんな本でも無駄どころかあなたを馬謖にしかねません。ペーパーバックの闇金ウシジマくん読んだほうが10万兆億倍マシです。昔からの疑問を解きたいとか、思考訓練の癖を5年以上積んでないのならば闇金ウシジマくんを読みましょう。

 あとは講談社ブルーバックスですね。これも新書サイズなんですけど、そしてまあ100円コーナーに有るのはまあ偏ってる。あまり欲しいと思うのが並んでくれない。それはわたしの行く先のぶこふがそうなだけかもしれませんがけども、ともあれ教養はあるに越したことはありません。どこで役に立つかわかりません。
 あとは、役に立つ立たない抜きにして楽しそうなら100円コーナー問わずそれでいいです。つまんねえ本読むよりは面白いやつがいいです。その点では古典化してる漫画もおすすめですが、すぐ読めちゃうのと場所をとるので「蔵書」にはできません。そこんとこあしからず。

賢明な方だとお気づきでしょうが「なんで100円コーナー推しなの」ということですが、休職3ヶ月超えてカネはなくなるでも本がないと手持ち無沙汰、ではどうすると考えた結果100円コーナーだけに注力することにしました。もしクズ本でも100円だから気軽に捨てられるしね。あと、焼けとか汚れは普通にあります。でも本の価値は見た目じゃなくてそこに書かれた思想・情報じゃないですか。私は女性と同じく汚れや経歴は気にしません。でもページの角折れてるのは直しちゃうな…

 ちなみに多湖輝監修の「頭の体操」シリーズ全巻欲しいのですが、あまりに古すぎて100円コーナーにすら出てきません。全部欲しいんだよなあ。もしあったら、一部はもう「型破り」な考えがすでに陳腐化してたりするのもありますが、100円の価値はありますよ。おすすめです。