たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダムIV

メモランダムIV

 一気に書き終えて「そういやあ他人様をボンクラ呼ばわりした割には理由も書いてねなあ」ということを思い出して、ちょっと書いておかないと「ママーあそこに頭のおかしい人がいるよ」状態だよなあと気づき、少し書いておくことにします。

 まず前提として私が従事していたのは集団での業務です。外見上個人個人を区別する必要性に乏しく、それで/かつ、チームワークが求められるものだと思っています。で、私が蛇蝎視してる人は揃ってガン無視決め込んでくれました。助け合いとかなかったですね。もちろん休んでる間に他人が業務量の肩代わりしてるとかいうことは当然のこととしてあったと思いますが向こうも休んでます、まあ助け合いの一形態ではあるのでしょうが、そういうことでなく意思疎通を伴う、相互認識下で能動的に行われる助け合いやフォローというのはまあなかったです。もちろん向こうが席次が下というのであれば別ですが、、、妬んでるだけと言われれば否定はしきれません。私も「男の嫉妬はみっともないなあw」と自分に何度も言い聞かせていました。でも辛いものは辛かった。
 Wについては人の話に何度も何度も割って入ってきては話と私の心を折っていってくれました。言わないとわからないのに言わないお前が悪いわけでそれも逆恨みじゃんと言われれば否定はしきれません。でも言って分かる日本人は言わなくてわかる日本人です。言ってわからない日本人は何度言ってもわからない日本人です。なんで「人」じゃなく「日本」人に限定するのかというと、外国人のほうがやりやすかったからです。言わないと分からないところスタートというのが共通認識だったから。コミュニケーションに甘えがないんで。その点相手が日本人だということで私に甘えがあったでしょと言われればはいおっしゃるとおりでございます。
 まあそれにしても「意識合わせをする」ということについては希薄でした。以前の職場がそれを強く意識させていただけかもしれませんけども。

 大木にナタを1回打ち込んだくらいで倒れることはありません。細い木なら一発で叩き折れるかもしれませんが。しかしながら入れ代わり立ち代わり何度も何度も斧の刃を叩きつけられ少しずつ少しずつ削られていけば、最後には切り倒せます。雨垂れ石を穿つみたいなもんです。人間の精神なんてそんなもんですよ。

 私は文系出身で物理ほとんどわからないのですがちょっとしたことで電気回路をかじったことがあって、そこにはコイルがキャパシタ(コンデンサー/ちょっとした電池的なはたらきをする部品)として機能するみたいなことが書いてあって、電流が流れて磁気が発生してその磁気により誘導電流が発生して、そういう順序で最初に流した電流より遅れて第二の波としての電流が起こるところが一瞬電池的に機能するそうなのです。
 ストレスって似たようなもんで1回の事柄が思い出したり似たようなことがまたあったりすることで時間差で何度も何度もパルスとしてストレスが発生するのですよ。でも頭のなかではそうは考えていたくないからそれはノイズなものだから結局思考回路をぐっちゃぐっちゃのごっちゃごっちゃにしてダメにしてしまうのですね。何らかの原因でノイズフィルターがだめになっているところにノイズをうまく乗せれば回路がぶっ壊れます。たとえちゃんと設計されてちゃんとテストを通過した電装製品でも、電源のとり方を間違えると破損が多発します。普段なら普通に我慢できるものも我慢できなくなります。
 また比喩と比喩でない話の間とを行ったり来たりしますが、ごく小さな騒音というのがまさにそうらしくて、人間って小さな音でも一度気になって聞こえだすと器械で測ってもわからないようなごく小さな音でも気に障って仕方なくなるそうです。これがクチャラーとか貧乏ゆすりとかすごい体臭とかだとはじめからつらいわけですが、不思議なもので納豆とかくさやの匂いみたいに慣れるものとクチャラーの音みたいに慣れないのとありますね。たぶん自分にとって良い記憶が関連付けられるか否かの違いなのでしょう。人間の行為の場合はその裏にある意図というものをどうしても読みたくなってしまうものですから、「良くなる」ってことがまあないのですね。ついぞ評価が好転するということはありませんでした。
 私の場合は色々と周囲との相性も悪かったのでしょうね。相性ばかりは個々を責める訳にはいかないのは頭では理解していますが、まあそりゃあ煮え湯ばかり飲まされましたね。出されれば煮え湯飲めば煮え湯でした。

 たぶん関わった人々が1人とか、たくさんいても入れ代わり立ち代わりとかならまだなんとかなったのかもしれませんが、流石にねえ、1対3のボクシングとかやってらんなかったですよ。こんなんで14ラウンドもつわけ無いです。それでも11ラウンドと数十秒よく耐えたと思います。

 いろいろな失意の中この職場を去ることになったわけですが、それまで続けられたのば部署外の人とのつきあいもしてたからですね。それでガス抜きしてました。なのでそういう人から「お前はもういいわ」という扱いを受けたのは背後から撃たれるような効き方がありましたし、部署外との情報交換に介入を受けたというのはモチベーションが下がりました。まあ管理側からすれば当然のことなのでしょう。それでも不信感の大きな人から頭ごなしに叱責されるというのは反発心しか産まないものですよ。会社に貢献したくないわけではないですが、かといってこの部署に所属している限り部署に貢献しないと会社に貢献できないわけで、そして、もはや貢献してるって実感も無くなってて、そんな状態じゃあ給料泥棒だよねと。まあ、そういうことになりました。給料泥棒がいいやと開き直れたりもっと自己中心的な性格だったらよかったですね。「いやお前十分自己中やぞ」というご指摘があればそれも尤もということかもしれませんけども。

 そういうわけで、過去の失敗は過去の失敗として、変えられない過去の踏み跡は過去の踏み跡として、次に打つ手のことばかり考えて過ごす日々を過ごしております。