たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダム3

メモランダム3

ああ、見出し欄と書き初めとを間違えた。(だったら直せ)

 前回は「鉄! 鉄! 鉄こそ至高!」で終わった話、あ、違うわ、旧上司の発狂へのカウントダウンの話だわ、そこまで書いたので元の航路に戻ることにする。つってもそこまで今回はたどり着きませんので申し訳ないですが…


 もともと前の派遣先での正社員採用を望んでいた私であるが(先に派遣されていた人が正社員成りしたので私も夢を持ったのだ)、2年と少し経った頃であろうか、「高室(本名)さんみたいに私も正社員になれますか」と問うたところ、「まあ無理だね」という返答を受け、まだ見ぬ新天地に一縷の希望を賭けることにした。だから2010年3月で派遣期間満了となった。
 そして次の派遣先として紹介されたのが1度くらい名前を聞いたことのあるだけの競合会社だった。禍福は糾える縄の如し、人生万事塞翁が馬、その競合会社で正社員となれたのだから、縁とはわからないものである。前にいた会社で正社員になっていたらこちらには来なかったろうし今の嫁もいなかったはずである。なお、私はこの執筆当時未婚である。嫁さんほしくなってきたよ… キッチン道具は嫌というほど充実させるし食器洗い乾燥機も買うよ…

 さて、別人格は放置して本題に再度戻ろう。なんだっけ、ああ、ボンクラと上司と発狂だ。AP直轄組織への改組にあたり、APの管理職から上司に「正社員何人?」「1人」「そりゃまずい」というやり取りがあったそうで、急遽、就職氷河期世代としては夢の正社員となることとなった。この「1人」というのが最もの古株であり、「我関せずボンクラ」である。
 同時期に正社員として採用されることになったのが、SVと私ともう1人である。SVはその後に入社して一旦退職したが「作業はこなせる」のでプーしてたところを呼び戻された「SV(SuperVisor)の立場わかってないボンクラ」である。「もう1人」は、触れるときに書こう(多分もうほぼでてこないから)。

私達の業務はいわゆる「トランザクション」であった。馬券の販売機みたいなもので「これこれこういうの頂戴」という業務依頼メールに対し「はいどうぞ」と返すか「何レースかマークしてねえぞボケ」「単勝なのに2箇所マークしてんじゃねえボケ」とかそういうことを、はじめは中核業務としておこなっていた。これがAP所属への改組に伴い、それまで付随的におこなっていた「マークシートの書き方」やら「勝馬投票券の買い方」から「はじめてのかくていしんこく」やら「ばれないだつぜい」やら、そういう付随業務も正式業務として受け持つことになった。(面白そうになるように書いているだけで違法なことは一切やってませんので一応そこのところはフィクションとご了解ください。) あとあったのは「こういうマークシートからはこういう勝馬投票券が出るよ!」というのをイメージ図として提供するというのもあった。
 これらの業務のうち、もっとも割に合わないのは「教える/サポートする」という付随業務だった。なにしろ定型化されていないし答え自体を探してこなければならない。馬券販売機の故障にも対応するし競馬で言うところのPATみたいな概念のサポートも間接的に回ってくる。面倒で(「メーカーへの問い合わせ」などの)時間もかかり対応件数というKPI稼ぎと縁遠い業務であった。

 業務内容は私の現業務が特定されないよう比喩を用いているが、ここでこの現在における我が部署の業務の概要と人員をサマる。上司1人、馬券販売担当6人(うち1人がSV)、馬券イメージ図(以下「お絵かき」)3人(うち1人が古株ボンクラ)、サポート2人(ここに私と「もう1人」がいる)、となる。この人数と割り振りは私の正確な妄想に基づくものであって全くあてにならないからみんなご注意願いたい。