たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダム7

 前回最後の方で話題にしたFさんです。紹介予定派遣での勤務でしたが、その理由は「派遣も業務委託も正社員でもろくなのが来ねえ(去っていったメンバーには正社員もいたのは「退職届」の件でお気づきになった方もあるかもしれません)。じゃあ別の選択肢だ」ということだったようです。紹介予定派遣というのは正社員採用が前提で、見極めとして6ヶ月間派遣契約下での就業ができ、6ヶ月を超えて派遣契約の更新ができないという派遣契約です。当然ながら紹介予定派遣での就業者は正社員採用への期待をするはずです。一方で採用が伸びると「6ヶ月使ってあとはバイナラ」ではないかという疑いも、期間が6ヶ月に近づくほどに抱くこととなります。

 彼の派遣を受けてすぐに上司は疾走して失踪しましたので、いきおい彼の採用に関してはASVのボンクラコンビが見ることになりました。私は1回も意見を求められたことがないですしそういう機会もありませんでした。ここで思い出しましょう。Aは「ほんと人の話を聞かない人」、SVはキャバクラ開いてるのかと思うほどの<訴訟リスク回避のためcensored>です。彼が「使い捨てられる」という恐怖があることに気づくわけもなかったんですね。私は彼から「次の3回目の面接で正社員になれるんでしょうか」と相談を受けていました。さきに述べたとおり私は関与から外されていました。ただ「大丈夫だよ今回はだめでもまだ3ヶ月あるから」と元気づけることしかできませんでした。
 そして面接の翌日から彼は来なくなりました。一体どういうやり取りがあったのかは知りませんが、まだ3ヶ月の希望はあったはずです。なぜそれを打ち捨てて去る決心をしたのでしょう。一体どういうことを言われたのでしょうか。急に見なくなったのでどんな表情で離脱を決断したのか知りません。ただ、正社員希望で来て、疾走するように来なくなるというのは正社員になりたいと思って来ていた彼を思い出す限り、ありえない選択です。そのあり得ないことが起きたということは、よほど無神経なやり取り(非言語のコミュニケーションも含め)があったに違いないと私は思っています。あの2人ならそのくらい朝飯前のケーキ1切れでしょう。彼らなら虎のしっぽを踏みながら竜の逆鱗にインパクトドリル打ち込むことなど日常茶飯といったところですから。
 そういうわけで私は1人だけで3人分の仕事量をしなければならないという苦境から抜け出す希望を失いました。育成したいという希望もかなわないことになりました。それ以前から不真性連帯ボンクラ2人組には失望していましたが、ここでこの2人とは内心で決別を決めます。「こいつら本物だ」と。

 今の上長が着任したのはまさにこの時期です。私は生来疑い深い性格ですが、それを改めて、仲間として加わる人はまず100%の信頼を置くことにしています。信頼残高ですね。これがブラックマンデー状態となっていきます。端から人は信頼するもんじゃないですね。