たちばな し

休職と復職にかかる記録残しです。ビジネス論も少しあるよ。

メモランダム13

メモランダム13

一人係長状態が増員のため終焉を迎えたことは前回書きました。しかしながら今のモツ煮は30秒でできるんですね。いい時代になりました。そんな話ではありません。まあこのWも食わせ者でした。ちょっと触れましたけど。我慢の日々は終わらないどころか、新たな我慢の日々の新章の幕開けでした。いやもうピクリン酸みたいにちょっとしたことですぐ爆発する状態が常態化してただけかもしれません。

 チームでやってる業務とはいえ、人の違いによる個性の違いというのはこれはよほど害がない限り認められなければなりません。多少日本語が変な点は見過ごしましょう。まあね、グローバルな時代どう見ても日本語名なのに日本語経験あんまりない人だっていておかしくない。そもそも教育係がAだったからね。期待するだけ無駄というものだよね。

私の業務はSFDCでKPIが管理されるというのは以前に少し触れました。セールスフォース・ドットコム上に業務記録をして、それによってキーパフォーマンスインジケーターが得られ、業績評価がされます。略さず書くとこんな感じです。で、正しく記録しないとと正しいデータが得られず経営判断を誤らせるわけなので、特に正しく記録せよと言明されている項目というのがあるのです。これまでは一人係長でしたから基本的に自分が間違わなければOKだったわけですし、疑義があればAP(アジア太平洋支社)の担当とやり取りをして認識合わせを事前ないし事後におこなって、「お前ちゃんとやれっつってんだろ」と言われないようにしていました。一応一人係長とは言え、多少記録としては私の管理すべきデータとして記録されるものが一部SV管理下のメンバーが行うものもあったので、その点は事前に判断基準を明確にし、少しでも迷ったらこの項目を使用するか、尋ねてくれとか、この項目は使用禁止だとか、事前に打てる手は打てるだけうちました。たまにチェックに引っかかることもありはしましたが、「これこれこういうわけで担当者がこのように記録したものは手順書に照らして責められるものではない。今回は減点対象とすべきではない。とはいえ新しくルールを周知する必要があるからきちんとそちらから指示をくれ」とか、手前味噌ながらうまくやってたつもりでいます。

 AWの2人が加わってから手元が、つうか頭も狂ったのでしょう。久しぶりにミスを1個出したのですが、Wが4つ、Aも2つ、ミスを出してくれまして始末書です。始末書の改善策が「その業務はAW俺の3人でやる」という案で、それをAが出したのには温泉を掘ろうとして湧いてきたのは純度100%の殺意って感じでした。なんでだよ!
Aに至っては英単語全く理解してないっつうね、何の辞書引いたらその単語がそういう解釈できるんだという酷さで、普通なら頭ごなしに「馬鹿か貴様」と罵倒されても納得の誤りです。W田の大学院ってこんな頭でもいけるんですか…
よくわからない理不尽な成り行きで業務増やされまして、しかも向こうは先輩とは言え前任者の私に何の相談もないですからね、ジョン・マクレーンでなくても「なんで俺ばっかりこんな目に」って言うよ!ふざけんなA!

 まあ、誰にでも失敗はあるものです。だから私はWさんの失敗には怒鳴りつけたい気持ちをぐっとこらえて諭しましたよ。つうか教育係のAはほんと吊るされろ。何なんだこの不良品はよ。

 そういえば、連携の多い他部署があるという話は以前に少ししました。この業務は引き続きありまして、ガキの使い2匹もその業務にかかるシステムの変更もあったことで「いらねえんじゃね?」ということがAPにバレたらしく、かといってあまりの仕事のしなさに社内に助け舟のオーナーもなかったらしく、2人とも消えていきました。
 2人の悪評は以前から個人的に会話の多かった製品戦略のHさんからさんざっぱら聞かされてそのたびに「まあまあ」となだめていました。嘘みたいだろ。俺なだめてんだぜ。それはそうと、正直なところこっち関係ない業務も含めて全部丸投げだなというのは気付いてはいました。ただ、見通せば過去時点でその「ガキの使い」の2人を通して受ける外部からの問い合わせへの応対は早晩私の直接対応となるのはもはや自明でしたし、そのために慣れておくのは確かに必要だなと納得していたのです。しかし物事というのは深く知れば知るほど変なことばかりわかるものです。光が並と思ってたら粒子だし粒子だと思ってたら波だったりするのと似ている気もすれば気のせいかもしれません。

 余計な2人がいなくなった話はこれでおしまい。仕事もしてなかったしいなくなったしね。
 ただし2人がいなくなったからその業務がなくなったわけではなく、本当に直接受けることになったのです。わお俺慧眼の持ち主! つうか成り行き見てればこうなるってわかろうもんだよな… で、本来外部との直接接触がない部署なのに外部との直接応対です。外部からの問い合わせの対応には本当に神経を使いました。何しろ私個人の見解が個人の見解とは受け取られないわけです。メールで返すので記録に残るためすっとぼけられません。日本法人の正式な回答として残ります。本当に気が抜けないわけです。私は以前から社内の問い合わせ対応やってたので回答の食い違いがあると致命的であることは知っていました。弊社の業務の性質上、外部の業者さんの問い合わせルートは複数あって、それが全部2日くらいの時差付きでやってきたことがあります。一人係長のときね。
 この場合、最初のルートの問い合わせが未回答のうちに同じ質問がくれば回答を一つの窓口から行うことも選択肢に入ります。しかし初回回答済みであればそれに合わせなければいけませんし、問い合わせも同一の会社から別々の担当者が同じ質問という場合もあります。社内からの問い合わせと見せかけてトリガーは社外のそのお客様だったということもあります。マジで恐ろしい。でも一人係長だからね、自分だけ気をつけてれば辻褄はどうにかなるもんです。経験による勘ばたらきとはそういうものです。

ただ気を使うレベルが違うのは価格です、高く出た分には割りと「すみませんもっと安くなりました」でごまかせるんです。まあ安くなって激怒されるということはほんとうに滅多なことではありませんでした。実際それでトラブルになったのは「あんたんとこのシステムどうなってんだ?」というもっともなお叱りで、我々の業務に起因するものではありませんでした。弊社のシステムはほんとひどいよ。